荒 正人
ヴァイキング―世界史を変えた海の戦士
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| 価格 | 商品名 |
| ヴァイキング―世界史を変えた海の戦士 |
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北欧の民族大移動 |
高校生のときに読んで、それまで『小さなバイキング ビッケ』のイメージで海の泥棒稼業程度にしかみていなかったバイキングが、ゲルマン民族の大移動の一部だということを教えてくれた本。
本全体の中では一エピソードでしかない瑣末なことだが、グリーンランドに移住したバイキングの子孫達が、本国ノルウェーに見捨てられて行き来が途絶え、ついにはエスキモーに駆逐されて絶滅する部分の描写が後々まで心に残った。著者の荒氏は「グリーンランドの最後は醜悪である」とまで書いているが、実際に読んでいて気持ち悪くなった。
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「海賊」では済ませられない広がりと深み |
ヴァイキングの活動はヨーロッパ全体に広がっている。イギリス・フランスにおける役割も非常に大きなものがあるが、とりわけロシアへの影響は大きい。
北方人はロシアのドニェプル河を通ってビザンツ帝国へ達していたが、この活動がロシアの建国に直接つながる。ロシアでは「建国の父」と仰がれるリューリクは9世紀の人だが、ヴァイキングの世界では、「西ヨーロッパを荒らしていたデンマークのフリェーレクルではないか」、などと無造作に語られる。このあたり、歴史をいろいろな角度からながめる面白味であろう。イギリス・フランスの歴史にも深みを与えるヴァイキングの面白さを伝える好著と思う。


