那谷 敏郎
十三世紀の西方見聞録
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| 十三世紀の西方見聞録 |
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たいへん興味深い歴史書です。 |
モンゴルがユーラシア大陸の大半を征服・支配していた13世紀に、元の大都(北京)を出発した二人のネストリオス派キリスト教徒が、シルクロードを踏破して西方世界にいたる雄大な旅物語です。この二人のウイグル僧マルコスとサウマのうち、前者は法王(ネストリオス派キリスト教の教皇)ヤフバラッハー3世となり、後者はビザンティン帝国を経てヴァティカン、そして西ヨーロッパに赴き英国王とも会見。他方キリスト教に親和的だったイル・ハーン国のバイドゥー汗が殺されると、ヤフラバッハー法王以下のネストリオス派大主教、主教らは逮捕され拷問・迫害に遭い、にわかに教勢は衰亡していってしまうという顛末を、史料に則して分かり易く語ってくれる良書です。

