スティーヴン ランシマン
コンスタンティノープル陥落す
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| 価格 | 商品名 |
| ¥ 3,150 | コンスタンティノープル陥落す |
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ビザンティン最後の日々をたどる |
東ローマ(ビザンティン)帝国の滅亡を描いた作品としては,塩野七生さんによる『コンスタンティノープル陥落』が有名だが,これはかなりの部分が脚色された歴史小説で,長い歴史に彩られたローマの帝国の滅亡を感傷的に描いたものである。それに対してランシマンによって著された本書は純然たる歴史書だが,塩野さんの歴史小説と比べても面白さでは引けをとらない。ランシマンのような気の利いた歴史学者は,時系列に物語のように話を展開させていくので,一般の読者にもわかりやすい内容となっている。
この本は,コンスタンティノープルの攻防だけではなく,その前史とコンスタンティノープル陥落後の状況についても詳述しているところも大きなポイントである。一場面一場面を切り取って見ていくよりも,一連の流れから因果関係をとらえる歴史学者の視点が生きている。
1965年に発刊されたかなり古い書物ではあるが,現在のところ東ローマ帝国の滅亡について,これ以上の新しい事実は見出されていないようなので,本書はこの事件を知る上での基本書としての地位は揺らいでいないようである。
ただし,これはキリスト教徒側の視点が中心で,コンスタンティノープル攻略のオスマン帝国にとっての意義や,オスマン帝国の体制への影響についてはあまり触れられていないところが,少々物足りないところではある。

