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金井 和子

黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)

黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)

人気ランキング : 119486位
定価 : ¥ 5,040
販売元 : 藤原書店
発売日 : 2004-06

価格 商品名
¥ 5,040 黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)
最優秀序文賞があったら、これが該当作

 『黒いアテナ』は全部で4部作になる超大作で、藤原書店から出されたのは、その第2部。まるでスターウォーズのような構想だが、この第2部のいいところは、序でまだ日本語訳されていない第1部の内容がサマライズされいる点。さらに、驚いたのだが、序では第2部の全12章について、約70頁にわたって内容紹介がされていること。いたれりつくせりというか、この後、重箱の隅をつっつくような論議にはつきあいたくない、という人もこの『黒いアテナ(2〔上〕)』の138頁まで読めば、第1部と第2部がほぼ俯瞰できるという便利さ。

 とにかく『黒いアテナ(2〔上〕)』の序は、こうした長大な人文書の中でも最優秀なものだと思う。だって古代ギリシアの"フェニキア・エジプト起源説"の方が、北方からきたインド・ヨーロッパ語族による征服という"アーリア・モデル"よりも妥当性が高いという論旨は、それなりに有名だけど、あまりにも細かくやられるとつきあいきれない、という多くの非専門家にとっては、まるで著者自身による書評を読ませてもらえるわけで、こんな便利なことはないから。

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