清水 馨八郎
侵略の世界史―この500年、白人は世界で何をしてきたか
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定価 : ¥ 1,680
販売元 : 祥伝社
発売日 : 1998-07 |
白人が残虐な理由について、北欧などの過酷な自然環境の為としているが、理論的な詰めが甘いと思う。この理由なら、日本の東北地方人は残酷な性格となってしまう。
白人が世界制覇した理由は、ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」が理論的に説明している。
欧州の複雑な地形の為、歴史的に統一国が存在せず、複数の国が戦争を繰り返し、兵器を発展させ続けた。
新保守的論点から世界史を説明しているのだが、しっかりと理論武装しないと論破されてしまいます。
所々で少し偏っているとは感じますが、
白人は自らの歴史に誇りを持っているのにどうして日本はこんな自虐史観から抜け出せないんだろうという事を考えさせられられました。
この本を読んだのは10代で、私の受けた教育は、日本は近隣の国に迷惑をかけ、白人にマトモにしてもらったというものでしたので衝撃的でしたが、こういう問題について考えるきっかけになった本でした。
若い人は、大人や教育者が誰も教えてくれない真実を知ることが出来ます。
現在の世界史は白人中心に書かれていて、白人のやった残虐行為を見落としてしまう弊害がある。本書はこの点を最もよく突いている本である。
日本のしたことが悪いのか如何かではなくて、帝国主義の時代にはある程度は仕方が無かったものの、その帝国主義を作り出したのは一体なんであったのか。本書はその辺まで可也深く論じている点が気に入った。
清水氏がいうように、「虹を構成する一つの水滴」をいくらじっと見詰めてみても、虹全体を俯瞰することはできない。
清水氏は、過去五百年の白人列強諸国の歴史を書くことで、日本の近現代史がその一部を占める大きな「虹」を描いて見せた。
歴史を、諸国家のそれぞれの思惑といううねりの中で流れていく巨大な河のように眺めるなら、日本が飛び込んでいったあの戦争が何故戦われなければならなかったか、その理由がみえてくる。
本書に書かれていることが「日本の戦争を正当化したいがための白人諸国への誹謗中傷」だと思う人は、「虹の一つ一つの水滴」、すなわち歴史事実の一つ一つを、白人歴史学者の書いた歴史書により一々比較検証して見られるがよい。清水氏の論述がむしろ冷静に真実を物語っている、とわかるだろう。
戦後、日本人は日本人の立場に立った歴史観を持つことを「偏向」と呼び、「日本の弁明」を許すこと=「右翼・軍国主義者の歴史修正主義」と非難してきた。そういう態度こそがイデオロギーに毒されたものかもしれない、ということにそろそろ日本人も気がついてもよいころである。
白人がなぜ征服と侵略を続けるのかを延々と記述した本。返す刀で日本は
悪くなかった。誇りを取り戻せと解く。
スペイン、ポルトガルのアメリカ先住民への虐殺やイギリス帝国の植民地
政策、アメリカの黒人差別などを延々延べ、これらは全てキリスト教の
一神教に根ざしたものであり、白人以外は人として認めていないために
起こったとしている。(白人=キリスト教なのだろうか?)
一方で日本は多神教であったために、このようなことは無く、日本人の誤り
は全てアメリカによる捏造であり、真の日本人を誇りを取り戻すべきである。
と結んでいる。
語り口が平易なのはいいのだが、ずいぶん筆者の思い込みもあるようで、
資料に偏りがあり論旨も弱い。とくに中国の扱いがあいまいで、大戦前
は被害者として描かれ、戦後は日本になんくせをつける存在として描かれ
ている。残念ながら、なぜそうなのか?の問いには答えてくれない。
大東亜戦争における日本の役割については再考が必要とは考えるが、
こういった一方的な思い込みだけでは難しいだろう。
得られるものはあまり無いが、暇つぶしににはいい本かも。